僕は「チケットノルマ」というのは違うと思う。 ~ライブするのにお金を払いたくないんじゃなくて~

2017年06月19日

オールドルーキーバンドマンの疑問符vol.2 ~41才で14才のテンションでオリジナルバンドを始めたおっさん~

 

※前半はバンドがライブするときの基本的な話になります。

僕らのようなインディーズバンドがライブハウスでライブをする。はい、しますよね。
その時のお金の流れというものはどうなっているのでしょうか?
ライブをするバンド、ライブハウス、そしてライブを見に来るお客様の3者が存在します(提供会社なども入ったりする場合もありますが、そこはおいといて)
ライブイベントをざっくり分けると
①バンド(レーベルやイベンターなどの場合もあり)が主催でライブハウスをホールレンタルして実施する場合
②ライブハウスがライブイベントを企画・主催。バンドを集めてやる場合
この二つになると思います。

①について
実施主体がライブハウスを「レンタルする」わけです。
当然ライブが開催されるライブハウスさんは、その家賃、人件費、設備維持費をかけて経営されているわけです。
ライブハウスさんは場所を「貸す」(照明音響などの運営スタッフもセット)その対価をもらうというもの。
例えば人気のあるバンドさんが、そのライブハウスをレンタルしてライブをする。バンドさんはその売り上げを得る。ライブハウスはレンタル代を得る、というものです。
この場合、一つのバンドさんの場合もあれば、複数のバンドの場合(対バンといいます)もあります。

そして今回、話題にしたいのは
②ライブハウスがライブイベントを企画・主催でバンドを集めてやる場合 についてです。
まずライブハウスのブッキングマネージャーさんが「この日に、こんな感じのバンドを集めてこんな風にお客さんに喜んでもらえるようなライブイベントをしたい」と企画を立てます。
そして、その企画にマッチしたバンドに「参加しませんか?」を声をかけます。
※今回の本題とはそれますが、この「企画力」そして「バンドのマッチング力」そして「バンドさんをセットできるかどうか?」がめちゃ大事です。
この際、ライブハウスさんからバンドへ「こんな趣旨のイベントがあります。参加しませんか?」とお声がかかるわけですが、お金面の条件提示は
「ノルマ2,000×20枚。21枚目からハーフバックです」という風になります。
基本的にライブイベントへは、出演バンドが自分たちで声がけしてお客さんを動員します。自分たちでチケットを売るわけですね。
上記の「ノルマ」とは「バンドさんで20枚(人)動員してくださいよ。できない場合は、動員できなかった分は自己負担です」という意味です。
具体的に言えば、Aというバンドさんが、15人自分たちでライブに動員したとします。そうすると・・
2,000円×(15-20)=-10,000円 ということになり、イベントが終わったあとの清算の際に10,000円をライブハウスさんに支払うことになります。
前述のようにライブハウスさんは経営においてお金がかかっているわけで、無償でバンドさんに貸すわけにはいきません。つまりはこの「ノルマ」で「対価」の保証を得ているわけです。
もちろんこれ以外に、ライブハウスさんは、ドリンクなどの飲食売り上げがありますが、お客さんが少なければ飲食もでないわけですから・・。
このノルマ料金体系はずっと昔からのものです。今や当たり前なので「ふーん」という感じなのですが、当たり前を当たり前に終わらせたくない、へそまがりの僕は「うーん」と考えてしまうわけです。

以前勤めていた会社に採用されるとき「そいういえば御社って『ノルマ』ってあるんですか?」と今で考えるとしょぼい質問をしたことがあります。
その時に「いや、ノルマなんてないよ。ただ、能動的に主体的に決める『目標』はあるよ」といわれました。
※まあこの目標というのもなかなか曲者であり、ノルマとちゃうの?とも思ったり・・このおかげであとあと苦労も喜びも知るのですが長くなるのでこの辺で!
お金のもらい方ってすごく大事です。自称「アーティスト」の僕も常に自分の楽曲で対峙する歌詞の中の「言葉」。そこには「言霊」が存在します。とこれも信じてます。

「ノルマ」はやらないといけないもの。です。
「ノルマでいいじゃん」という意見もあると思います。
インディーズバンドとして(もちろんお金をもらうプロです)は動員力が必要で、そのために「ブランディング力」「広げる力」が必要です。これを鍛錬するため、あえて「ノルマ」というプレッシャーでやっていくというのもあるでしょう。
しかし僕は・・ノルマは課せられたもの。それでは力が出ない。
僕は「誘われたこのライブイベントに参加したい。挑戦したい。だから参加費を払う」とまずお金を払いたいのです。
そして、自分たちが売り上げたら、その分を「これだけ動員できましたよ」といただきたいのです。
「ノルマ2,000×20枚。21枚目からハーフバックです」というのを書き換えれば

イベント参加費40,000円となります。チケット20枚まで全額売上としてください
※21枚目よりライブハウス側と50%折板とさせてください

こうあってほしい。手元に残るお金は一緒ですし、手間もかかります。
しかし、自分が出たいと思える企画をブッキングマネージャーさんが考えて持ってきてくれて、それに対して参加します!と主体的に表明して、よろこんで参加費を払う。
そして、売り上げがあれば「これだけお客さんがきてくれましたよ」とマイナス精算ではなく、幾何でもお金をもらって帰りたい。
「マイナス精算して帰るのか?」1人でも2人でもきていただいたお客様からの「チケット代を感謝していただいて帰るのか?」
まったく違う。

だ~か~ら、ノルマ制度を見直しませんか?(僕の右手 風に)

 


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